ハイブリッドUVとは?
ハイブリッドUVとは、改良型のUVインキを使用し、UV装置をダウンサイジングした新設計のUV印刷システムです。紫外線照射により瞬間的に硬化するUV印刷の特長は変わりなく、NONVOCインキやパウダーレスなどのUV印刷の利点もそのままです。但し従来のUVでは強力なランプのための大きな消費電力や発生するオゾンを排出するための大掛かりな機構が必要でした。 ハイブリッドUVは、低いエネルギーで反応・硬化する新しいタイプのUVインキを使用しているためランプの数や消費電力を減らせ、また紫外線の短波長域をカットしているためオゾンも発生しない、環境負荷の少ないシステムです。

紫外線(UV)照射で一気に乾燥。
ハイブリッドUV印刷機は言わずと知れた、UV照射による「速乾」が最大の特徴となります。速乾でいえば従来のUV印刷機も対応していますが、従来機は油性インキによる印刷との色の違いや低光沢など、様々な問題点も抱えていることも事実です。ハイブリッドUV印刷機ではそうした問題も全てクリアしており、油性インキ同様の品質が得られたまま、速乾によるメリットが受けられます。さらには印刷速度の向上、濃度管理装置による品質管理といった基本的な性能も向上しており、ハイブリッドUV印刷機はまさに次世代の印刷機になります。

環境に配慮した資材と装置。
従来はインキの裏移り防止の為に、微細なパウダーを印刷面に散布しますがHUV印刷ではパウダーを使用しません。そのため、PP加工やプレスコート(光沢加工)適性に優れており、表面加工の必要な冊子の表紙やPOP等の印刷に適しています。高感度紫外線硬化型インキは、揮発性有機溶剤を含まないNON VOCインキです。リサイクル適性に優れたエコマークも取得、大豆を原料としたベジタブルオイルインキもラインナップしています。省エネルギー型オゾンレスUVランプは、オゾンを発生させる短い波長や熱を発生させる長い波長をカット。従来型と比較して省エネ・省電力、CO2排出量も従来の1/4と環境にも配慮しています。

超速乾 ハイブリッドUV印刷始動。時代は、ハイブリッドUV印刷へ。
市場のニーズは、より短納期・多品種・小ロット化が進み、印刷物のオンデマンド化はより一層求められています。デジタルカラー印刷ではオフセットほどの品質が提供できず、オフセットではデジタルカラー印刷ほどの速さと小ロット適正が得られません。ハイブリッドUV印刷機では両機の手に届かないところが実現できる印刷機となります。
オフセット印刷でもオンデマンド同様の対応力が備わり、「高品質な印刷物」を「小ロットかつ短納期」で安定して対応できる印刷機がハイブリッドUV印刷機です。

UV印刷業界をリードしてきた経験と実績が、メーカーのH-UV印刷の開発に協力しています。
アトミは、留まることは後退と考え、印刷の最新技術に挑戦し続けています。お客様のニーズにお応えするには、新しいことにチャレンジし続けなければなりません。アトミは、印刷の新しい価値を追求しお客様にご提供しています。 世界初のハイブリッドUV印刷機を2010年10月より稼働、UV印刷のノウハウを積んできました。印刷機メーカー、インキ製造メーカーにそのノウハウをフィードバック、今後のUV印刷の開発に協力しています。

●「小森コーポレーション」の海外向冊子にアトミが紹介されました。

<素材>を選ばないH-UV印刷機、冊子も厚紙もフィルム素材もよりスピーディに。

①乾きにくい紙質でも速乾!
ハイブリッドUV印刷は乾きの悪い用紙でもすぐにインキを速乾させ、加工に入ることができます。乾きの悪い用紙でも品質を保ったまま即日納品することが可能になりました。
従来は片面の印刷後、インキの乾燥を待って反対面の印刷を行っていました。乾燥の早いコート紙でも4時間、紙によっては一昼夜置いてから裏面を印刷し、さらに乾燥を待ってから加工しなくてはなりません。
UV印刷では乾燥待ち時間はゼロなので、両面印刷なら乾燥時間×2の時間短縮になります。
②印刷できる素材の幅が広がります!
透明なポスター、名刺、POPに。クリアファイルに印刷して新しい商材や販促に!
ユポ紙や透明紙等の乾きの悪い用紙は、かなりの乾燥時間を必要としますが、ハイブリッド印刷ではどんな乾きの悪い用紙でも品質保持しながら乾燥させることができます。厚紙の印刷は0.6mmまで、両面印刷での対応が可能です。通常の印刷のみならず、パッケージ等の印刷のご要望にも速乾で対応可能です。
③インキの用紙への浸透を防止し光沢感を維持します!
従来の油性印刷は印刷後、徐々に紙にインキが浸透するため、光沢感がなくなります。ハイブリッドUV印刷では速乾により、インキが用紙に浸透するのを防止し、光沢感を維持します。
油性インキで問題だった経時変色(ドライダウン)がありません。
④裏付き防止のパウダーが不用になりました。
パウダーは表面のざらつきやPP加工への悪影響などが懸念されますが、ハイブリッドUV印刷ではこれらの心配も解消されます。
裏付き防止に必要だったパウダーが不要になり、製品のザラつき感や、機械内部に溜まったパウダーの落下や飛散が原因の製品不良を防止できます。パウダーレスのため、折・綴加工でもパウダーによる滑りが原因の製品不良を防止できます。
⑤「環境にやさしい印刷物」できるコトから始めてみませんか?
ハイブリッドUV印刷ではスプレーパウダーが不用なため、環境・衛生面で食品包装紙、容器などに最適です。有機溶剤を使用しないため臭気が少なく、食品・薬品・化粧品等の箱に使用されています。
UVインキは、ノンVOCです。ハイブリットUVインキを使用することで、従来のUV印刷機に比べてCO2排出量を約1/4程度に削減するエコUVシステムです。